岸本署長から感謝状を受け取る黒須さんら

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、栃木署は20日、栃木市大宮町のローソン栃木大宮町LG店の店長黒須明(くろすあきら)さん(41)、店員荒川修一(あらかわしゅういち)さん(33)、店員富永明香里(とみながあかり)さん(32)の3人に感謝状を贈った。

 富永さんは7月5日午後、来店した近所の80代男性がATMの操作に手間取っていたため声をかけたところ「500万円を稼ぐ」と記載されたチラシを手にしていたことから詐欺を疑い、黒須さんに相談した。

 指示を受けた荒川さんが男性に対応し、黒須さんが同署へ通報した。男性は現金2万5千円を振り込もうとしていた。もうけ話の経費などの名目で金銭をだまし取るギャンブル詐欺だったとみられる。

 岸本俊彦(きしもととしひこ)署長から感謝状を受け取った黒須さんは「お客さまに被害がなくてよかった。今後もおかしな点には気づいて声をかけていきたい」と話した。荒川さんと富永さんは「被害を食い止めるのに役立ててよかった」と喜んだ。