パリ五輪レスリング女子76キロ級で金メダルに輝いた鏡優翔(かがみゆうか)選手(22)=宇都宮市出身=に県が県民栄誉賞の授与を検討していることが20日、関係者への取材で分かった。また競泳男子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之(まつしたともゆき)選手(19)=同=ら入賞以上の本県関係3選手についても知事特別表彰の県スポーツ功労賞を授与する方向で検討している。
一方、宇都宮市は同日までに、両選手について市民栄誉賞を授与する方針を固めた。
鏡選手はレスリング女子の最重量級となる76キロ級で、日本初の金メダルに輝いた。松下選手は日本競泳陣唯一のメダルとなる銀メダルを獲得した。
鏡選手は2023年、レスリング世界選手権で優勝した際、県スポーツ功労賞を初受賞している。今回の県スポーツ功労賞には松下選手のほか、陸上男子1600メートルリレーで6位入賞メンバーの佐藤風雅(さとうふうが)選手(28)=作新学院大出、競泳男子100メートルバタフライで8位入賞の水沼尚輝(みずぬまなおき)選手(27)=真岡市出身=が対象になっている。
一方、宇都宮市民栄誉賞は市の表彰制度で最も名誉があり、市の名声を高めたり、市民の敬愛を集めたりした個人や団体を表彰する。これまで4人に贈られている。市は同日の市議会運営委員会で、28日開会予定の9月議会に議案提出することを報告した。