金属加工機械部品製造の中央エンジニアリング(足利市福居町、笠原進右社長)が宇都宮地裁足利支部から破産手続き開始決定を受けたことが16日、帝国データバンク太田支店の調べで分かった。開始決定日は5日。負債は約9億5千万円。

 同支店によると、同社は1974年の創業。工作機械などの設計、製造、改修を手掛け、2001年6月期には約5億9700万円の売上高を計上した。

 一方、バブル期に行った不動産や有価証券の購入、関係会社への貸し付けなどによる本業外への資金流出に加え、技術力強化のための設備投資で借入金が膨らんだ。その後も改善は進まず資金繰りが限界に達し、事業の継続を断念した。