【日光】京都・洛北の名刹(めいさつ)・大徳寺真珠庵(あん)の山田宗正(やまだそうしょう)住職らがこのほど、大谷石の廃材を活用したピザ窯を奥鬼怒温泉「八丁の湯」=川俣=に設置した。
同寺は茶道との関わりが深い。山田住職も県内の茶道家たちと交流し、たびたび本県を訪れていること、同温泉の泉質にほれ込んでいることなどから、自身の趣味であるピザ窯作りを進めることになった。
活用したのは福島県郡山市にあった石倉の手彫りで切り出された廃材。同寺で保管し廃棄予定だった約2・5トンを運び入れ、山田住職も3度訪れるなど、延べ40人で10日間かけて完成させた。幅1・8メートル、煙突を含めて高さ3・5メートル。
完成後、ピザを焼いて試食。山田住職は「大谷石の耐火性を生かし内部をドーム型にしたことでピザに適した温度にすることができた。ぜひ食べてほしい」と話していた。