第106回全国高校野球選手権大会は7日、阪神甲子園球場で開幕し、17日間(3日間の休養日を含む)にわたる熱戦がスタートする。6日は開会式のリハーサルが行われ、本県代表で初出場の石橋の選手は引き締まった表情で臨んだ。
リハーサルは本番と同じ午前8時半に始まり、前回優勝の慶応(神奈川)を先頭に代表49校が興南(沖縄)から白樺学園(北北海道)の順に入場。開幕戦に臨む滋賀学園(滋賀)と有田工(佐賀)は最後に入場した。石橋ナインは39番目に登場し、栃木大会優勝旗を手にした田口皐月(たぐちさつき)主将を先頭に堂々と行進した。
選手宣誓を務める智弁和歌山の辻旭陽(つじあさひ)主将が緊張の面持ちで予行練習した。
昨春のセンバツで甲子園の土を踏んだ入江祥太(いりえしょうた)は「(甲子園に)戻ってきたなという感じ。頑張ってきて良かった」と高揚した様子だった。
ナインはリハーサル後、大阪市内の野球場に移動し、午後3時半から練習開始。守備では実戦を想定したノックが行われ、状況に応じた連係プレーを念入りに確認。野手陣は平間翔大(ひらましょうた)、小林遥人(こばやしはると)が投げる球を打ち込んだ。田口主将は「少しずつ生活リズムに慣れてきた。チームは昨日よりも集中して練習に取り組めていた」と手応えを感じていた。
今大会は暑熱対策として、大会第1日から第3日の1日3試合の日に試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」を導入する。午後4時開始の第2試合は史上8校目(9度目)の春夏連覇が懸かる健大高崎(群馬)と英明(香川)が対戦。6時半開始の第3試合は岐阜城北と智弁学園(奈良)が顔を合わせる。
今大会も五回終了時には水分補給や体を冷やすための10分間の「クーリングタイム」が設けられる。