【さくら】「広島原爆の日」の6日、平和の鐘をつく集いが、鹿子畑(かのこはた)の東輪寺で開かれた。約50人の参列者は、原爆投下時刻の午前8時15分に黙とうした後、1人ずつ「平和の鐘」を鳴らしながら世界平和と核廃絶などを願った。
集いは同実行委員会が主催し、今年で10回目。花塚隆志(はなつかたかし)市長や市幹部、市議なども列席した。
同寺では2000年に原爆に伴う火災の火の分灯を受け、以来ともし続けている。境内の「平和の鐘」は檀家(だんか)の寄贈、鐘を支える架台は4年半にわたる托鉢(たくはつ)の浄財を充て建立された。人見照雄(ひとみしょうゆう)住職(77)は「被爆国日本は、核兵器禁止条約に調印してほしい」などと述べた。
このほか、当持、広島の中心部から約20キロ離れた場所にいた小松宏生(こまつひろみ)さん(90)=那須烏山市=の体験談や広島の高校生による原爆の絵の展示、動画の上映、童謡の演奏などが行われた。