日本-ドイツ 第2クオーター、パスを出す林=リール(共同)

 パリ五輪バスケットボール女子1次リーグ第2戦で日本は1日、ドイツに敗れ2連敗を喫した。厳しい戦いが続くが、主将で白鴎大出の林咲希(はやしさき)(富士通)の大学時代の恩師や後輩は、4日の同リーグ最終戦のベルギー戦に向けエールを送った。

 最終第4クオーター残り1分14秒、林がこの試合3本目となる3点シュートを決め、5点差に迫った。「調子が悪い中でも打ち続け、苦しい時にチームに流れを持ってきた」。チームメートとテレビ観戦したという同大女子バスケ部4年舘山萌菜(たてやまもな)主将(21)は土壇場の好プレーに目を見張った。

 前回の2021年東京五輪で日本を銀メダルに導いたシューターへ「もちろんメダルを取ってほしいが、格好いい姿にエネルギーをもらえる。最高の舞台で今までやってきたことを出し切ってほしい」と願った。 林は両チーム最多33得点の相手エースとマッチアップ。「20センチ近く身長差がある相手と競り、攻撃では先頭を走った。運動量で日本代表を助けていた」。同大バスケ部で4年間指導した佐藤智信(さとうとしのぶ)監督(57)は称賛した。

 決勝Tに進むにはベルギー戦での勝利は不可欠。「キャプテンの重圧もあると思うが、何も考えず1勝にフォーカスしてほしい」と教え子を激励した。