手ごねハンバーグ定食

店内に立つ鶴見さん

手ごねハンバーグ定食 店内に立つ鶴見さん

 箸を入れると肉汁があふれ出す。柔らかくジューシーな食感で、白いご飯がどんどん進む。県産豚肉100%の「手ごねハンバーグ定食」(千円)は金曜のランチ限定メニュー。地元民に愛される創業約60年の食堂で、6月からの新メニューとして登場した。

 100グラムのハンバーグ二つに特製のフルーティーなソースがかかる。地元産野菜のサラダとゆで卵、みそ汁も付き、ボリュームたっぷりの定食だ。3代目店主の鶴見恵子(つるみけいこ)さん(50)は「豚肉とタマネギを使って具材はシンプル。軽くて食べやすく、ソースまできれいに食べてくれるお客さまが多い」と話す。

 「ツルミといえばカツ丼」との声が上がる人気店。カツ丼は創業当時から継ぎ足しで使用する甘じょっぱいタレが特徴だ。ハンバーグは、カツ丼用の豚肉をカットする過程で余った部分を活用している。「筋の部分など、カツ丼には向かないものもあった。フードロスを意識し、ひき肉に加工して無駄なく食べられるようにした」と鶴見さん。

 ハンバーグ定食は当初、6月のみ提供する予定だったが、好評のため継続して提供している。鶴見さんは「食べることで食品ロスの削減につながるメニュー。多くの人に食べてもらいたい」と話している。

 ▼メモ 栃木市都賀町家中2115。午前11時~午後2時半。金・土・日曜、祝日は夜(午後5時半~8時半)も営業。火曜定休。(問)0282・27・2048。