新しい床版の吊り上げを行う作業員ら=23日午前11時40分、さくら市押上

 ネクスコ東日本宇都宮管理事務所は23日、東北自動車道宇都宮-矢板インターチェンジ(IC)間の鬼怒川橋で、橋の路面を支えるコンクリート製「床版(しょうばん)」の取り換え工事の現場を報道陣に公開した。

 同橋は1973年に供用が開始された。全長約603メートルのうち、老朽化が著しい上り2車線の約180メートルで、床版の取り換えを初めて行う。工事期間は今月~来年2月で、平日のみ実施する。

 工事中でも上下4車線のうち3車線は使用できるようにしている。また、交通量に応じて車線数を変更する「ロードジッパーシステム」を導入。専用重機でコンクリートの防護柵を移動させ、渋滞緩和につなげる。

 同事務所の黒田耕平(くろだこうへい)改良担当課長(32)は「今後も高速道路の老朽化で大規模な規制が伴う工事が増えるが、理解と協力をお願いしたい」と話した。