いよいよ24日(現地時間)から競技が始まるパリオリンピック。本県からも、バスケットボールや水泳、レスリングなどに計15人が出場する予定だ。下野新聞社は6月26日~7月16日、LINE公式アカウント「とちぽ」を通じてオリンピックに関するアンケートを実施。「最も楽しみにしている競技」や「最も応援している選手」などについて尋ね、1725人から回答を得た。結果に思わずうなずく人も多いのでは。
パリオリンピックに興味があるかどうか尋ねたところ、「ある」と答えた人が1358人(約79%)を占め、「ない」は367人(約21%)だった。
「最も楽しみにしている競技は何ですか」の設問では、13項目から選んでもらった。1358人中、最も多かったのは「バレーボール」(385人、約28%)。次いで「バスケットボール」(331人、約24%)、「陸上」(139人、約10%)、競泳や飛び込みなどの「水泳」(112人、約8%)と、栃木県勢が出場する種目を挙げる人が目立った。
ちなみに「その他」を選んだ人が楽しみにしているのは「ゴルフ」(13人)、「ブレイキン」(10人)、「フェンシング」(3人)、「サーフィン」(2人)などだった。
楽しみにする理由を聞くと、バレーボールは「男女とも強いから」「メダルが期待できる」という声が相次いだ。「テレビで激戦をみて応援したくなった」と、男女ともに準優勝した国際大会「ネーションズリーグ」での活躍も人気を後押ししているようだ。
バスケットボールは、宇都宮ブレックスで活躍し、日本代表としても出場予定の比江島慎(ひえじままこと)選手に注目する人が多く、「比江島選手が活躍する姿が見たい」と期待する声が目立った。比江島選手は「最も応援している選手」としてもトップ(452人、約33%)だった。バスケットボールについては「W杯の盛り上がりがすごかった」という声もあり、バレーボールと同様、国際大会の盛り上がりも影響しているもよう。
水泳には、栃木県から水沼尚輝(みずぬまなおき)(真岡市出身、競泳)、松下知之(まつしたともゆき)(宇都宮市出身、競泳)、榎本遼香(えのもとはるか)(宇都宮市出身、飛び込み)の3選手が出場する。「地元出身の選手が出場するから」と応援する人が目立った。
「最も応援している選手」として、比江島選手の次に多かった名前は、惜しくもメンバー入りを逃したバレーボールの黒後愛(くろごあい)選手(175人、約13%)。次いで、スポーツクライミングの楢崎智亜(ならさきともあ)選手(145人、約11%)。他にも水泳の3選手、ホッケーの狐塚美樹(こづかみき)選手(日光市出身)、レスリングの鏡優翔(かがみゆうか)選手(宇都宮市出身)ら栃木県勢が並んだ。
ちなみに「その他」(373人、約27%)を選んだ回答者から名前が多く挙がったのは、バレーボール男子の石川祐希(いしかわゆうき)選手や高橋藍(たかはしらん)選手、柔道の阿部一二三(あべひふみ)、阿部詩(あべうた)兄妹などだった。
「パリオリンピック開幕に向けた準備」として検討していることも尋ねた。1429人中、半数超は「特にない」(735人)だったが、次は「スポーツ関係の番組・記事を見る」(484人)。現地と7時間の時差があることから、「寝不足対策」を挙げる人(116人)もいた。他に「新しいテレビ・録画機器の購入」(34人)や「現地チケットの購入」(8人)という人もいた。
海外開催の五輪では最多となる400人超がそろった日本選手団。選手の躍動する姿を見逃すまいと、寝不足になる日々が続きそうだ。