マイナ保険証に対応したシステム導入を見送り、従来の健康保険証の持参を案内している医院=県央地区

 現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」への一本化が12月に控える中、県内の大半の医療機関でマイナ保険証を利用できる整備が進んでいる。医療機関はマイナ保険証への対応が原則義務化され、県内では6月23日現在、医療機関と薬局の計2947施設にカードリーダーなどが設置された。一方、医師の高齢化や人手不足などマイナ保険証への対応の負担感を理由に、一部では保険診療をやめたり閉院したりする医療機関も出ている。