7日投開票の東京都知事選で、選挙ポスター掲示板に同じ人物やデザインのポスターが多数張られるなどしたことを受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は10日の定例記者会見で「法律に触れなければ何をやってもいいという行為が横行した。いち早く公選法を改正すべきだ」と述べた。
都知事選のポスター掲示板を巡っては、政治団体「NHKから国民を守る党」が、団体に関係する立候補者の枠に、好きなポスターを張れるとして寄付を募った。福田知事は「掲示枠の売買などは選挙そのものの価値をおとしめる」と批判した。
選挙結果については「順当だった」との見方を示した。得票数が3位だった前参院議員蓮舫(れんほう)氏について、自身の周囲でも拒否感が強かったとして「人気がなかっただけ」と切り捨てた。
蓮舫氏を上回る得票で次点だった前広島県安芸高田市長石丸伸二(いしまるしんじ)氏については「若く、組織に支援を求めず、分かりやすい弁舌が若い人たちに受け入れられた」と評した。