花が咲いたアガベと中山さん

アガベの花

花が咲いたアガベと中山さん アガベの花

 花が咲くのは数十年に一度といわれる多肉植物「アガベ」が、栃木県鹿沼市上野町の中山裕一(なかやまゆういち)さん(53)方の敷地で咲いている。

 アガベは米国南部や中南米の乾燥地帯に自生するリュウゼツラン科の植物。花を咲かせた後、枯れるという。中山さんは趣味で5年前から株を買い集め、現在約110種約400株を育てている。

 開花した株は「屈原の舞扇」という種類で、3年前に購入し育ててきた。今年4月下旬に茎が出て急激に伸び、1カ月ほどで約4メートルに成長。茎の上部が枝分かれして、5月下旬から先端につぼみを付けるようになり、今月3日に開花した。

 中山さんは雨や霜をよけるために設置していたルーフに穴を開けるなどして、開花までを見守ってきた。「見られると思っていなかった。咲いてうれしい」と話している。