剣道団体男子の優勝メンバー

銃剣道の団体メンバー

剣道団体男子の優勝メンバー 銃剣道の団体メンバー

 東京・日本武道館でこのほど開かれた第46回全日本高齢者武道大会で、剣道と銃剣道いずれも団体、個人戦で本県勢が優勝した。このうち剣道は、全国から約700人近い高齢剣士が出場する中、個人戦の年齢別男子「A組(70~74歳)」と団体男子で頂点に立った。剣道の選手が所属する県高齢剣友会の津久井陸雄(つくいりくお)会長(86)は「個人と団体のダブル優勝は本県では初の快挙。日頃の修練が実を結んだ」と喜んだ。

 大会は一般財団法人全国老人福祉助成会が主催。剣道と銃剣道の2種目からなり、今回は剣道に全国から55~95歳の688人、銃剣道には50歳以上の25人が参加した。

 剣道の個人戦男子は、85歳以上と55歳から5歳ずつ区切った年齢別の計6組に分かれ競技。A組に出場した那須烏山市の小田弘(おだひろし)さん(70)が、7戦を勝ち抜き見事に勝利した。団体男子は都道県別の26チームが出場。本県選手5人が山形や福岡県などを次々に下し、決勝で強豪の神奈川県に2-0で勝利した。

 選手が所属する同剣友会には県内55歳以上の100人が所属。大会の出場選手は、週3日の昼間稽古会で厳しい練習を積む30人から選抜された。

 個人戦優勝の小田さんは「プレッシャーを感じず気持ちを楽に、対戦相手に集中して試合に臨んだ」と振り返った。団体戦の大将を務めた宇都宮市岩曽町の石田穣(いしだゆたか)さん(77)は「皆が高齢ながらも稽古を休まず続けたことが快挙につながった」とし、「来年、負けるわけにはいかない。連覇を狙う」と力強く語った。

 銃剣道は、基本技で同市茂原2丁目の鈴木利広(すずきとしひろ)さん(55)が制覇。6チームが参加した団体戦も、本県3人のチームが頂点に立った。指導者としても活躍する鈴木さんは「大会で常勝県となるよう、人材育成にも努めていきたい」と抱負を語った。

 団体戦メンバーは次の通り。

 ▽剣道 柳生安優(日光市)中田秀幸(さくら市)伊藤均(宇都宮市)小田弘(那須烏山市)石田穣(宇都宮市)▽銃剣道 鈴木利広(宇都宮市)福田浩之(同)山田道夫(同)