栃木市藤岡町新波(にっぱ)の田中提灯(ちょうちん)店で、夏祭りや盆のためのちょうちん作りが最盛期を迎えている。
同店は県伝統工芸品「新波の提灯」を制作しており約120年の歴史がある。4代目店主田中梅雄(たなかうめお)さん(64)が文字や絵を手書きするなどして作っている。
5日は、田中さんが筆で神社の名前や文様を書き入れたり、出来上がったちょうちんを天日干ししたりしていった。「手作りで趣のあるちょうちん。一つ一つ気持ちを込めて作っています」と話している。
県内をはじめ北関東一円から注文があり、8月末までに約200個を作る予定。繁忙期のため毎日、午前4時半から午後8時ごろまで作業するという。