【大田原】斎藤藤男(さいとうふじお)市議が娘の学校健診結果を巡って学校医にクレームを入れ、医師が学校医を辞任した問題で、市議会は28日、市議の倫理条例に基づき、事案を審査する「議員倫理委員会」を設置し、初会合を開いた。
倫理委は、市議8人で構成。委員長に君島孝明(きみじまたかあき)氏、副委員長に大豆生田春美(おおまめうだはるみ)氏を選出した。
君島委員長は「多くの人にご心配、ご迷惑をかけ、議会の信頼に関わる。議会として本人の考え方を聞くなどし、事実を確認しなければならない」と述べた。速やかに本人や関係者から事情を聴いた上で、対応を協議する。
倫理条例によると、倫理委は原則公開で開かれる。倫理基準に違反すると認められると、会議への出席自粛や議会役職辞退といった措置を講じる。条例に基づく倫理委の設置は2006年、08年に続き3回目。