シュート練習に汗を流す大平南中ハンドボール部の生徒たち。「全中」は大きな目標と声をそろえる=24日、栃木市大平南中

 日本中学校体育連盟(日本中体連)が今月示した全国中学校体育大会(全中)の実施競技から2027年度以降に9競技を除外する改革案。当該競技の選手からは「大きな目標が失われる」といった落胆の声が漏れる。一方、少子化などの事情を踏まえて「致し方ない」と現実的に受け止める関係者も。除外の対象外の競技も会期など規模縮小の方針が示されており、関係者は少子化の波に危機感を強めている。

 「ナイシュー」

 24日午後、栃木市大平南中のグラウンド。9競技の一つ、ハンドボールの部員が練習に汗を流していた。男子の大舘幸平(おおだてこうへい)主将=3年=は全中について「県、そして関東を勝ち抜いた先の大きな目標」と話す。