夜空を彩る花火の原料が高騰し、今夏の県内花火大会の準備に影響を及ぼしていることが28日までに、分かった。火薬に使う化学薬品の多くが輸入品であるため、37年半ぶりの円安ドル高水準となるなど依然続く円安が高騰の大きな要因だ。原料産地の一つであるロシアのウクライナ侵攻なども影を落としているとみられる。県内の花火製造業者では昨年以降、化学薬品の卸値が約35%上昇し打ち上げ花火を20%ほど値上げせざるを得ない状況で、大会主催者は費用増額など対応に苦慮している。
花火製造・販売業者でつくる日本煙火協会(東京)によると、火薬の主要原料は化学薬品のカリウム類で、カナダやロシアなどが産地。県内の製造業者の話では、昨年まで1キロ640円前後だった薬品の卸値が今年に入り870円前後と約35%上昇している。
同協会は「円安の影響が著しい。物流費やウクライナ侵攻など国際的な情勢不安でも原料費が上がっていると思う」と説明する。
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