議場で「日光学」の成果を発表する日光明峰高校の生徒

 【日光】日光明峰高の2、3年生10人が20日、市議会を訪れ、同校の独自科目「日光学」で学んだ成果を市議に発表した。

 生徒の課題解決能力を高め、地域社会を担う人材を育成するために行われている「日光学」では、生徒がフィールドワークなどを通じて地域が抱える課題を考え、解決策などをまとめている。発表会の開催は昨年度に続き2回目。

 議場で行われた成果発表会では市議のほか、粉川昭一(こなかわしょういち)市長ら市執行部も傍聴席で見守った。生徒は(1)食育について考える(2)日光のおまんじゅうを極める(3)高齢者が安心して暮らすために(4)日光の自然を守る(5)金銀銅高校生サミット実現-の5テーマについて、課題解決に向けた方策などを説明した。

 さらに生徒と市議が委員会室に移動し、3グループに分かれて「日光をさらに魅力ある街にするために」をテーマに意見交換した。

 市議会の斎藤文明(さいとうふみあき)議長は「それぞれ日光への愛情が感じられる素晴らしい発表と取り組みだった」と講評した。3年對馬凛海(つしまるみ)さん(17)は「普段は話す機会のない市議の方と意見を交わし、非常に勉強になった」と振り返った。