職員や市民らが見送る中、花束を受け取る佐藤市長

 【鹿沼】任期満了を迎えた佐藤信(さとうしん)市長(77)の退任式が20日、市役所で行われた。4期16年にわたり市政のかじを取り勇退となった佐藤市長は、職員や市議、市民ら約500人に惜しまれながら笑顔で市役所を後にした。

 退任式には管理職が出席した。佐藤市長は法被姿で拍子木を打ちながら登場し「思い付きでいろいろやる方だった。うまく支えて結果につなげてくれたことを本当にありがたく思っている」とあいさつした。

 玄関前では見送りの市民らを前に「無事、役を終わることができ、こんな幸せなことはない。職員、市民、議会の皆さんに感謝」と述べ、「明日間違って来ないように肝に銘じる」と“佐藤節”で笑いを取っていた。

 佐藤市長は2008年の市長選に立候補し、当時の現職を破って初当選。年齢などを理由に、5選に向けては立候補しなかった。松井正一(まついしょういち)新市長は21日に初登庁する。