帝国データバンク宇都宮支店は19日、建築用金属製品メーカーの日野商事(壬生町壬生甲)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5日付。負債総額は2022年4月期末時点で約5400万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、日野商事は1985年に設立。マンションなど建築物のアルミ製手すりを専門に製造していた。小ロット特注品にも対応するなど、主力顧客である中堅金物工事業者から重宝され、安定した受注を得ていた。
しかし2019年に前代表が亡くなり、従業員も後継する意思がなかったため、運営は暗礁に乗り上げた。全ての受注を終えた22年6月30日に事業を停止したという。