藤和那須リゾートが運営する「那須ハイランドパーク」=那須町(同社提供)

 「那須ハイランドパーク」などを運営する藤和那須リゾート(那須町高久乙、岩本大二郎(いわもとだいじろう)社長)と、「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」を運営する那須興業(那須町高久丙、木村亮一(きむらりょういち)社長)は12日までに、管理職未満の正社員の賃金を2025年度から27年度まで毎年10%ずつ上げることを決めた。成長に向け社員のモチベーションを向上させるとともに、外部から那須地域に人材を呼び込み地域活性化も目指す。

 両社は日本駐車場開発(大阪市)の子会社である日本テーマパーク開発(東京都千代田区)の傘下にある。那須興業は20年にグループ入りした際、給与体系を藤和那須リゾートに合わせていた。

 日本テーマパーク開発によると、今回の賃上げ表明は3年先まで示すことで社員の事業意欲を高めるのが狙い。五十嵐弘樹(いがらしひろき)取締役は「『会社に給与を上げてもらう』から『自らの能力を会社にぶつけ自らの給与を上げる』仕組みに変えていきたい」と語る。