第106回全国高校野球選手権栃木大会の開幕を7月に控え、県高校野球連盟審判部の技術研修会が9日、作新学院高硬式野球場で開かれ、同連盟所属審判員約50人が参加した。
技術の向上や意識を高めるため、昨年から春季の講習会に加えて実施。同校硬式野球部員も協力した。
カウントのジェスチャーなど基本動作のほか、盗塁を判定する際の立ち位置などを確認した。ランナーを置いた実戦形式の研修ではボークや守備妨害、走者の追い越しなど、アウトカウントや選手の動き方で適切な判定が必要な場面を再現。互いに注意点を指摘し合い、本番さながらの力強いコールが響き渡った。
審判部の松本敏弘(まつもととしひろ)技術委員長(49)は「全てのプレーで球児たちが納得できる判定を期待したい」と呼びかけ、今夏から公式戦デビューする壬生町表町、会社員橋本恭成(はしもとやすなり)さん(47)は「夏は高校野球最大のイベント。一生懸命ジャッジしたい」と意気込んでいた。