協定書を手にする坂村市長(左)と大石理事長

 【下野】市と自治医大は6日、まちづくりや医療福祉、地域活性化などに関する包括連携協定を締結した。同大が自治体と包括連携協定を結ぶのは初めてで、同大との協定締結は市の宿願だった。「医療のまち」のさらなる推進、同大学生が市から行政組織を学ぶ機会の創出など、相互に協力していく。坂村哲也(さかむらてつや)市長は「自治医大とはこれまでも連携し地域づくりを進めてきたが、今回の協定が市のさらなる発展の礎となる」と期待を寄せている。

 市は「医療のまち 下野市」をPRするため、ふるさと納税の返礼品に同大附属病院人間ドック等利用チケットを加えるなど同大の協力を受けている。また市内には大規模な演奏会などができる公的施設がなく、昨年から市民の文化活動を対象に同大の大講堂が活用できるようになった。