栃木県議会文教警察常任委員会は6日、那須特別支援学校寄宿舎の閉舎計画の白紙撤回などを求める保護者らの陳情を不採択とした。
県教委は2021年に那須、栃木の特別支援学校寄宿舎閉舎を発表したが、保護者らの反対を受けて延期。その後、有識者検討会が「(寄宿舎の)発展的解消が適当」とする報告書をまとめ、24年3月に県教委へ提出していた。
県教委は現在、報告書などを踏まえ、特別支援教育の充実に向けた方針案を検討している。
この日の常任委では、とちぎ自民党議員会の委員が「丁寧なプロセスで検討が進められている」として不採択を主張。県民クラブの委員は「方針の検討中だ」と継続審査を求めた。民主市民クラブの委員は「課題は解決していない」として採択を主張したが、多数決で不採択となった。
このほか同日開かれた各常任委で「マイナンバー保険証と現行の健康保険証の両立を求める陳情」など陳情5件が不採択となった。