帝国データバンク宇都宮支店は4日、介護サービスのしんぷる(宇都宮市鶴田町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5月23日付。負債総額は推定1千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、しんぷるは2022年設立で、当初は現在とは別の経営者が美容室を営んでいた。23年8月に現在の経営者が会社を買収して障害児の通所支援事業やデイサービス事業を手がけるようになり、大阪の業者とフランチャイズ契約を結び「ウィズ・ユー宇都宮鶴田」の名前で保育士や介護士をスタッフに置くサービスを展開していた。

 後発で知名度が低く集客に苦慮する一方、ロイヤルティーや運転資金で収支バランスは厳しく、事業が軌道に乗ることなく24年3月に店舗を閉鎖していた。