練習に汗を流す今市工業高ホッケー部の選手たち。生徒の安全安心を最優先に活動する=31日午後、日光市荊沢

 大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人が死亡した那須雪崩事故で、業務上過失致死傷罪に問われた教諭ら3人に実刑判決を言い渡した宇都宮地裁判決から一夜明けた31日、県内の部活動関係者は「安全安心を改めて意識している」と気を引き締め指導に当たった。判決は、自然災害下でも安全を最優先すべき現場の責任を明確に示した。一部からは「当然の責務だが、もし自分が当事者になったら…」と不安の声も。識者は「過度に萎縮することなく、当たり前の安全対策を積み重ねることが重要」と強調した。

 31日夕。今市工業高の校庭には、練習に励むホッケー部員の姿があった。県高校体育連盟ホッケー専門部専門委員長を務める顧問の湯澤健人(ゆざわけんと)教諭(34)は「屋外競技は特に熱中症や雷への警戒が必要」と話す。