読者の疑問に応え、困り事や地域課題の解決を目指す、オンデマンド調査報道(ジャーナリズム・オン・デマンド=JOD)に取り組むローカルメディアの枠組み「JODパートナーシップ」の研究会が31日、福岡市の西日本新聞社で開かれ、加盟媒体が相互に優良な記事を選ぶ「第1回JODアワード」の結果が発表された。「課題解決部門」で下野新聞社の「廊下での着替え、おかしいのでは?」が3位に選ばれた。

 同記事は、「あなた発 とちぎ特命取材班(あなとち)」に寄せられた男子高校生の「私の高校では体操着に着替える際、男子は廊下で着替えることになっている。おかしいと思いませんか」という疑問を受け取材。昨年4月21日付で、他校の状況も調べ、最終的に男子生徒の高校がルールを見直し、教室で着替えることになったことを伝えた。

 JODパートナーシップには全国の地方紙など35社38媒体が加盟。アワードは本年度創設され、昨年度掲載された記事を対象に課題解決部門には12社が応募した。1位は西日本新聞の「福岡市の高校2年生が自殺 遺書にいじめ被害記す」、2位は京都新聞の「京都市の広報物まったく届かず」が選ばれた。