帝国データバンク宇都宮支店は14日、看板・標識機製造のエヌ広芸(小山市雨ケ谷)が宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。2日付。負債総額は約3千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、エヌ広芸は1989年設立。学校、公共施設などの案内板や掲示板、飲食店などの看板やネオンサインの製造と取り付け工事を手がけていた。

 新型コロナウイルス禍で受注不振となり、新規需要は減少。メンテナンスが中心となり、最盛期に約2億円の年商規模だったが、2021年7月期の売上高は約7200万円にとどまったという。採算が維持できず債務超過に陥り、資金繰りが悪化。23年10月31日に事業を停止していた。