【那須塩原】県が整備を進めていた県道矢板那須線堰場(せきば)工区(900メートル)のバイパス整備が完了し、23日正午に供用を開始した。
同線は矢坂市と那須町をつなぐ幹線道路で、県北地域の観光地へのアクセスルートや災害時の輸送路として位置付けられる。県は堰場橋の老朽化や幅員の狭さなどを踏まえ、2014年度から橋の架け替えを含むバイパス事業を進めてきた。総事業費は約16億4千万円。
開通に先立って行われた安全祈願式には、施工業者や地域住民、県議ら約50人が出席。自動車の通り初め式も行い、関係者がテープカットなどで開通を祝った。県大田原土木事務所の高山誠(たかやままこと)所長は「物流の効率化や地域の発展、地域間の交流連携の促進などが期待できる」と式辞を述べた。