ランで2位以下を引き離し、笑顔でフィニッシュするニナー=廿日市市役所周辺特設会場

 トライアスロンのアジア選手権は21日、広島県廿日市市役所周辺特設会場の総距離51・5キロ(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)で行われ、男子は昨年のアジア大会王者で宇都宮市在住のニナー賢治(けんじ)(NTT東日本・NTT西日本)が1時間53分51秒で3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 40人がエントリー。ニナーは第1種目のスイムから飛び出し、先頭でレースを展開となった。バイクは4人の先頭集団で後続との差を広げると、ランで一気に加速。2位の北條巧(ほうじょうたくみ)(同)に1分13秒差をつける盤石の試合運びで栄冠をつかんだ。

 女子も東京五輪代表の高橋侑子(たかはしゆうこ)(相互物産)が2時間5分56秒で優勝。佐藤優香(さとうゆか)(トーシンパートナーズ・NTT東日本・NTT西日本・チームケンズ)は5位だった。

主導権にぎりプラン遂行

 2021年東京五輪にも出場した実力者のニナー賢治(けんじ)(宇都宮市在住、NTT東日本・NTT西日本)が日本男子のエースにふさわしい貫禄の勝利。「ランの最後は苦しかったけどいいレースができた」と満足そうだった。