帝国データバンク宇都宮支店は17日、酒類小売業の伊藤穀屋商店(那須塩原市塩原)が宇都宮地裁大田原支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。3日付。負債額は推定2千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、伊藤穀屋商店は1951年設立。日本酒を中心とした各種酒類、米穀、食料品などを扱っていた。地元の固定客や観光客など向けに、地酒を取りそろえ、店内には立ち飲み処も併設していた。

 新型コロナウイルス禍などで観光客の需要が落ち込んだ上、大手小売店の台頭もあり、販路が縮小傾向となり採算が維持できなくなったという。先行き不安を考慮し、事業継続は困難と判断した。