東京商工リサーチ宇都宮支店は11日、縫製加工業のモード・ライラック(高根沢町宝積寺)が8日までに事業停止したと発表した。今後、破産申請する予定という。負債総額は2023年12月期末時点で約7100万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、モード・ライラックは1981年創業、82年設立。大手アパレルメーカーなどに販路を築いていたほか、障害者福祉サービス業も手がけ、2000年代~10年代は年間売上高が1~2億円台で推移し、最終黒字を計上していた。

 22年1月に別会社を設立し、障害者福祉サービス業の一部を事業譲渡したことで売り上げが大きく減少。22年12月期、23年12月期と赤字決算が続くなど、経営状況は大きく悪化。金融機関からの借入金も多額となり、返済の見通しも立たないため、事業継続を断念した。