足利銀行本店

 足利銀行(清水和幸(しみずかずゆき)頭取)は9日、2025年度から新入行員の初任給を2万2千円~3万円引き上げると発表した。転居を伴う異動がある大卒は、現在の23万円から26万円とする。転居を伴わない大卒と、短大、高卒はそれぞれ2万2千円引き上げ、大卒は24万円、短大・高卒は22万5千円とする。

 初任給の引き上げは2年連続。23年度と比べると、転居ありの大卒が5万5千円、転居なしの大卒と短大・高卒が4万5千円の上昇となった。

 足銀によると、さまざまな業界で賃上げが進む中で採用の競争力を高め、優秀な人材を確保するために引き上げを決めた。25年度は計115人の採用を予定しており、担当者は「若手行員の待遇改善を推進し、人材の確保・定着につなげたい」と話した。行員全体の賃上げについては、現在職員組合と交渉を進めているという。

 足銀と同じめぶきフィナンシャルグループ傘下の常陽銀行も、25年度から初任給の引き上げを発表した。引き上げ額などは足銀と同額。