帝国データバンク宇都宮支店は5日、一般貨物自動車運送業のサランウイングサービス(栃木市藤岡町都賀)が宇都宮地裁栃木支部に自己破産申請したと発表した。2日付。負債総額は約1億1千万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、サランウイングサービスは2012年に設立された。大手物流業者の下請けで、食料品や家電製品などを関東のスーパーマーケットや家電量販店に配送。大型トラック15台を稼働し、20年1月期の年間売上高は約1億9600万円を計上していた。
下請けのため利幅が小さい一方、車両維持のための設備投資で赤字が常態化し、債務超過額は7600万円に達した。2024年問題などさらなるコスト上昇が見込まれる中で、資金繰りは悪化の一途をたどり、事業存続を断念した。