【鹿沼】不登校、ひきこもりといった生きづらさを抱える人やその家族を支援しようと、NPO法人かぬま市民活動サポーターズはこのほど、「かぬま不登校・ひきこもりサポートガイド」を発行した。市内の相談窓口や居場所などを運営する41団体の連絡先や活動内容のほか、よく寄せられる質問と回答などを掲載。下横町のまちなか交流プラザ1階にある「かぬま市民活動広場ふらっと」などで入手できる。
サポートガイドはA5判14ページ。41団体を「相談する」「学ぶ」「家族会」「ボランティア」「働く」「癒やす」「居場所」「子育て支援」「こども食堂」の九つのテーマで分類した。団体の概要や利用方法などをまとめ、メールアドレスや団体のホームページ、交流サイト(SNS)につながるQRコードも掲載している。
ひきこもりの社会復帰を支援する団体のネットワークづくりを目的に市内の支援団体や行政、民間の専門家らで組織する「鹿沼ひきこもり協議会」が主体となり、2021年度に西鹿沼町の一般社団法人コブルと下田町1丁目の瀬谷新聞店が発行した「地域資源ガイド」をリニューアル。独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業の助成を受け、1万部を作製した。
ガイドは「ふらっと」や行政窓口で入手できるほか、各団体や市内の自治会長、民生委員、学校などにも配布したい考え。同サポーターズの渡辺博和(わたなべひろかず)さん(44)は「ひきこもりの当事者だけでなく、親や知人など周囲の方にも見ていただき、多くの方に支援の取り組みを知ってほしい」と支援の輪の広がりを期待している。