閉園式で大貫保育園の歌を歌う卒園児

閉園式で大貫保育園の歌を歌う園児ら

閉園式で大貫保育園の歌を歌う卒園児 閉園式で大貫保育園の歌を歌う園児ら

 【那須塩原】少子化の影響で本年度限りで閉園する上大貫の大貫保育園で22日、最後の卒園式と閉園式が行われた。閉園式では卒園児4人が、担任と一緒に歌詞を考えた「大貫保育園の歌」を合唱。「大きくなっても忘れない」-。子どもたちは61年の歴史に幕を閉じる園舎で伸びやかな歌声を響かせた。

 農家の繁忙期に子どもを預かる季節保育所を母体とする大貫保育園は、1962年4月に旧塩原町最初の町立保育所として開設され、2005年1月の3市町合併とともに市立保育園となった。定員60人だが、16年頃から年々減り続け、22年度の在籍園児は31人に。同年8月、市は公立保育園の在り方を検討する中で同園を23年度末で廃止する方針を決定した。これまでに送り出した園児の数は本年度の4人を含め887人。