ジャガイモ「メークイン」を納入する松原代表(右から2人目)。町学校給食センターの栄養教諭は「大きさも品質も大丈夫」と太鼓判を押した

 【茂木】新規就農者を中心に町内で盛んな有機栽培による野菜を給食に取り入れようと、町学校給食センターが17日の献立で初めて町内産の有機野菜を使うことを決めた。15日には当日調理するカレー用のジャガイモ55キロが有機農家の団体の手でセンターに納入された。町内の小中学校全5校約900食に使われる。町は地産地消をベースにした食育を進めるとともに、地元の農業振興に努める。

 納入したのは、町内の有機栽培農家でつくる団体「茂木ゆうきの会」の産直グループ(松原努(まつばらつとむ)代表)。同会は8軒の農家で構成され、このうち7軒は町外から有機栽培農業を志して移住してきた新規就農者だ。

 5軒でつくる「産直グループ」は数年前から生協と取引し、週5回有機野菜を納めている。生協の発注に応えてきた同グループのシステムを使えば給食に必要な量や品質の食材を納められると、松原代表(48)=林=が8月にセンターへ提案した。

 松原代表が持ち込んだサンプルを見て、提示された価格を含め「使える」と判断したセンター側が、試験的にジャガイモ「メークイン」を同グループから仕入れた。

 学校給食に有機野菜を使うことについてセンターの山口貴弘(やまぐちたかひろ)所長(45)は「価格や数量、品質確保の面で難しく、他市町では使っていないのでは。今回は割高ではなかった。虫が付く葉ものは難しいかもしれないが、今後は違う野菜も検討したい」と話した。

 17日の給食時には、初めて有機野菜が町の給食に使われたことや環境に優しい栽培方法であること、おいしさといった点に関して松原さんのメッセージが各校の児童生徒に伝えられる。

 松原代表は「茂木の子どもに給食で食べてもらえるのはうれしい。無理なくお付き合いできるところで使ってもらえれば」と話している。