帝国データバンク宇都宮支店と東京商工リサーチ宇都宮支店は21日、飲食店経営のモーブ企画(さくら市氏家)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。7日付。東京商工リサーチ宇都宮支店によると、負債総額は5300万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、モーブ企画は2005年設立で、当初は居酒屋を数店運営していた。最近は昼は「百次郎の氏家うどん」の名でうどん店を、夜は「ごちそ酒場」の名で居酒屋メニューを提供する店を運営していたほか、通販事業で各種うどんセットを販売していた。
21年には中小企業庁から「小規模事業者持続化補助金」に選定されるなど知名度を得ていたが、新型コロナウイルスの流行期間は店舗の営業を自粛。補助金を設備投資に充てたが、集客は上向かなかった。通販事業も伸び悩み採算が維持できず、23年4月末までに事業を停止していた。