福田知事(右から3人目)に入賞を報告した落合氏(同4人目)ら=14日午後、県庁

 全国から選抜された熟練技能者が技能の日本一を競い合う「第32回技能グランプリ」で、旋盤職種に出場し金賞を受賞したコマツ(小山市)の落合正樹(おちあいまさき)氏(36)ら入賞者3人が14日、県庁を訪れ、福田富一(ふくだとみかず)知事に結果を報告した。

 グランプリは2月下旬に福岡県などで開催され、30職種に全国から379人が出場。本県からは3職種に5人が出場した。

 県勢の金賞受賞は2大会連続。1983年の第3回大会以来41年ぶりに旋盤で金賞を受賞した落合氏は「練習通りに取り組めば入賞できると思っていたが、金賞を受賞できてうれしく思う」と話した。

 同職種で銅賞に選ばれた同社の水嶋尚人(みずしまなおと)氏(42)は「前回も落合さんと出場したが、入賞できなかった。今回は2人とも入賞できてうれしい」と喜んだ。

 ガラス施工職種で銅賞を受賞した伊沢ガラス(栃木市)の中三川成紀(なかみかわまさき)氏(31)は、金賞との差がわずかだったといい、「ガラスを切断する際に『欠け』が出てしまった」と振り返り、引き続き技能向上に意欲を示した。

 報告を受けた福田知事は「これからも技能五輪に出場したり、後輩を育てたりしてほしい」と激励した。