東日本大震災の発生から11日で13年。被災地の中でも福島県東部の海沿いに広がる浜通りは地震や津波、原発事故と多くの被害が重なった地域だ。2月下旬、報道機関向けに行われた同県主催の「ふくしま『ホープツーリズム』モニターツアー」で、勤務地の那須塩原市から浜通りに足を運び、復興の「光と影」を目に焼き付けた。
漁業の現状を知るため、福島駅から相馬市内の相馬双葉漁業協同組合にバスで向かった。途中、被災地復興のために2021年4月に全線開通した相馬福島道路(東北中央自動車道)を通った。険しい山間部を、真新しさが残るアスファルトが貫いていた。
「伝わらない」
相馬港に近い同漁協で、原釜地区青壮年部の石橋正裕(いしばしまさひろ)部長(44)が復興の取り組みを説明してくれた。海産物の安全性を証明するための放射線モニタリング検査が続く中、近年のフグ漁獲量が増加している。そのフグを「福とら」の名称でブランド化し地元の活性化を図っているという。
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