東京商工リサーチ宇都宮支店は5日、管工事業の田村金物商店(栃木市境町)が2月29日までに事業を停止し、弁護士一任で破産手続きの申請準備に入ったと発表した。負債総額は、2023年8月期決算ベースで7850万円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、田村金物商店は1923年創業、1951年設立で、100年を超える歴史を持つ老舗企業。地場の官公庁や同業者、個人を顧客に水道工事や土木工事、金物販売を手がけており、最盛期の20年8月期には売上高が1億4540万円に達した。
一方、代表者の体調不良で受注環境は悪化。売り上げは落ち込み、2023年8月期には最終赤字を計上した。借入金依存の財務状況に陥り、代表者の死去に伴って事業継続を断念した。