東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店は28日、コンクリート製品製造業の共栄(那須烏山市三箇)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。20日付。東京商工リサーチ宇都宮支店によると、負債総額は9457万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、共栄は1965年に土木建設工事業の共栄建設として創業し、70年にコンクリート2次製品製造業の共栄コンクリート工業として法人化。側溝や排水溝用のU字溝製造を主力に県東部に販路を築き、最盛期は2億円を超える売上高を計上していた。

 その後、営業環境の悪化で業績が後退し、2018年10月期の売上高は5500万円まで縮小した。第三者からの出資などで売り上げが盛り返した一方で、赤字決算に転じ財務体質が悪化。出資者が支援から手を引いたことで行き詰まり、事業継続を断念し、法的整理に踏み切った。