準決勝でも活躍が期待されるブレックスのエース比江島(右)=1月の横浜BC戦より

第99回天皇杯全日本準決勝以降の組み合わせ

準決勝でも活躍が期待されるブレックスのエース比江島(右)=1月の横浜BC戦より 第99回天皇杯全日本準決勝以降の組み合わせ

 バスケットボールの第99回天皇杯全日本選手権ファイナルラウンドは14日、各地で準決勝2試合が行われ、B1宇都宮ブレックスは千葉県船橋市の船橋アリーナで午後7時から、B1千葉Jと激突する。勝てば2021年以来、3大会ぶりの決勝進出。前回大会は準決勝で千葉Jに敗れているだけに、雪辱を果たして悲願の初優勝に王手をかけたい。

 ブレックスは今季、リーグ戦で通算32勝7敗の東地区2位。D.J・ニュービルらの補強で戦力を充実させた。2季目を迎える佐々宜央(さっさのりお)監督の戦術も浸透し、現在9連勝中と好調が続いている。今大会でもB1勢の三遠や名古屋Dなど難敵を相次いで破るなど勢いがある。

 一方の千葉Jは24勝13敗で同地区3位。リーグ歴代最高勝率88・7%をマークした昨季ほどではないものの、リーグ戦で前節までに12連勝するなど復調著しい。日本代表ガード富樫勇樹(とがしゆうき)が平均19・9得点と攻撃をけん引し、金近廉(かねちかれん)ら若手も台頭してきた。

 今季リーグ戦では昨年12月に対戦し、78-65でブレックスに軍配。しかし佐々監督は「富樫だけでなく(ゼイビア)クックスなど好調な選手ばかり。難しい戦いになる」と警戒を強め、エース比江島慎(ひえじままこと)は「過密日程など疲れを言い訳にせず、全力でぶつかるだけ」と力を込めた。