電子・光学材料製造のデクセリアルズ(下野市下坪山、新家由久(しんやよしひさ)社長)は5日、2024年3月期連結決算の業績予想を上方修正した。23年5月公表の前回予想に比べ売上高は3・5%増の1035億円、経常利益が6・5%増の280億円、純利益が11・1%増の200億円を見込む。
光学フィルムなどが伸び悩む中、23年10~12月期に電子機器の接合樹脂である異方性導電膜(ACF)など高付加価値製品の売り上げがスマートフォン向けを中心に拡大。円安も追い風となった。同期の営業利益は116億1300万円と過去最高だった。
1株当たりの期末配当も修正し25円増配の65円、年間配当は100円を見込む。
同日発表した23年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比7・5%減の807億1700万円、経常利益が14・2%減の233億5200万円、純利益が9・7%減の168億4300万円。