ショーケースにはポップでかわいらしいドーナツがずらりと並ぶ。お薦めという「キャラメルアーモンド」(360円)は、キャラメルがたっぷりかかった生地の上に、スライスアーモンドがまんべんなくのったボリュームある一品だ。
見た目とは裏腹に、一口食べれば控えめな甘さが広がる。ふわりとしながらも食べ応えのある生地に、あっさりとしたキャラメルと香ばしいスライスアーモンドの組み合わせは相性抜群だ。
ドーナツ生地には、パン製造工場で約10年勤務した店主小椋ちひろ(おぐらちひろ)さん(36)の経験が生きている。低温熟成といったパン作りのノウハウを活用し、パン寄りの配合の粉を生地にしている。
新型コロナウイルス禍をきっかけに「一度しかない人生、自分の好きなことをやりたい」と、2022年に開業した。穴を作るためにくりぬいた生地を揚げた「ドーナツのおへそ」(4個220円)などの創作品や季節の限定商品も多く、リピーターも増えてきた。「今を生きる」との言葉から取った店名を掲げ「地域に根付いた店にしたい」と意気込んでいる。
▼メモ 足利市本城3丁目2126の4。午前10時~午後4時。火、水曜定休。不定休あり。(問)080・3715・2126。