【壬生】中学校美術教諭甲賀健一郎さんと文星芸術大名誉教授で陶芸・造形作家の林香君(はやしかく)さん(70)が中心となり手がけたアート作品「姿川の龍(りゅう)」が、来年の干支(えと)にちなみ21日から町役場に展示され、迫力ある姿が来庁者の目を引いている。
林さんは、水や命の大切さをテーマに子どもたちから募集した作文に基づき、美術家が作品を制作する「ざぶん賞」などのプロジェクト代表理事。2010年に「ざぶん大賞」を受賞した町内の小学生の作文を基に17年、高さ約3メートルに及ぶ今回の作品を制作した。
作品は発泡スチロール製で、絵の具で着彩されている。18年から5年間、宇都宮市の県子ども総合科学館に展示されてきたが、同館の大規模改修工事で展示が難しくなり、縁のある町が保管することになった。
町役場では今のところ1カ月ほどは展示する予定。林さんは「町内の子どもが書いた作文を基にした作品を町で預かってもらえることになり大変うれしい。龍には町民を見守り続けてほしい」と願っている。