フードバンクうつのみやの食料棚。レトルト食品や缶詰のボックスには空きが目立つ=8日午前、宇都宮市内

 生活困窮者に食品を無償提供する宇都宮市塙田2丁目のNPO法人「フードバンクうつのみや」の利用者が物価高の影響などで急増し、食品の備蓄が底を尽きつつある。需要の高い缶詰などはほとんどなく、食品によっては求めに応じられない状況が続く。今月下旬に食品配布会を予定していることもあり、同法人の牧岡健(まきおかけん)事務局長(45)は「セーフティーネットを支えてくれる皆さんに何か一つでも食品の寄付をお願いしたい」と呼びかけている。