渓谷の自然あふれる景色が広がっている

わたらせ渓谷鉄道の開業を祝った大間々駅での出発式の様子=1989年3月29日(わたらせ渓谷鉄道提供)

「トロッコ列車は紅葉や花見の時季が特に人気」と樺沢社長。左は「トロッコわたらせ渓谷号」のトロッコ車両を引くディーゼル機関車

渓谷の自然あふれる景色が広がっている わたらせ渓谷鉄道の開業を祝った大間々駅での出発式の様子=1989年3月29日(わたらせ渓谷鉄道提供) 「トロッコ列車は紅葉や花見の時季が特に人気」と樺沢社長。左は「トロッコわたらせ渓谷号」のトロッコ車両を引くディーゼル機関車

 沿線地域は開業ムードにあふれ、足尾駅(日光市)でも出発式が行われた。1989年3月29日、わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)開業。

 同年に入社した中野哲(なかのてつ)同社技術部長(51)=日光市足尾町出身=は、「前日は夜遅くまで地域の人が『さよなら足尾線』と惜しんでいた。翌日には電車マニアの人が切符を買いに来るので準備に追われた」と慌ただしかったその日を振り返る。

Web写真館に別カットの写真

 産業路線、生活路線として住民に親しまれた「足尾線」は、私鉄の足尾鉄道から国鉄、JRと変遷。赤字路線として1度は廃止が決まったものの、沿線住民らの存続運動で、第三セクター「わたらせ渓谷鉄道」のわたらせ渓谷線として生まれ変わった。