27点、15リバウンドと躍動したブレックスのジェレット=名古屋市のドルフィンズアリーナ(ブレックス提供)

 バスケットボールの第99回天皇杯全日本選手権3次ラウンド(下野新聞社など主催)は13日、名古屋市のドルフィンズアリーナほかでB1勢同士の4試合が行われ、宇都宮ブレックスは名古屋Dに84-57で圧勝し、10大会連続の準々決勝進出を決めた。

 ブレックスはD.J・ニュービルやアイザック・フォトゥら主力を欠きながらも、第1クオーター(Q)は村岸航(むらきしわたる)の2本の3点シュートなどで先行した。

 第2Qはグラント・ジェレットが内外角から9得点を挙げ、前半を48-33で折り返した。

 第3Qもジェレットらの多彩な攻撃で突き放し、終盤は比江島慎(ひえじままこと)の3点シュートで最大29点のリード。第4Qも竹内公輔(たけうちこうすけ)、田臥勇太(たぶせゆうた)のゴールで加点し、最後まで隙を与えなかった。

 準々決勝は1月10日に行われ、ブレックスはアウェーで横浜BCと対戦する。試合開始時間と場所は未定。

逆境で結束、難敵を一蹴

 複数の主力を欠く緊急事態に選手たちは奮い立ち、逆境を力に代えた。天皇杯3次ラウンドでB1名古屋Dを一蹴したブレックス。佐々宜央(さっさのりお)監督は「最高の勝利。選手が素晴らしかった」と賛辞を惜しまなかった。